生活習慣の改善を行うことに「メタボリックシンドロームの予防法」として勝るものはありません。アメリカの研究でも、生活習慣を改善することで糖尿病の発症頻度が減ったという報告もあります。これらのことからも、メタボ健診・保健指導の方向性は正しいことでしょう。個人個人に対する保健師さんなどの活動も大変重要となります。しかしながら、生活習慣だけでは、メタボリックシンドロームを改善できない人もいます。そういう時には、その人のリスクの高さを考慮しながら薬剤を使って治療することになります。その有用性も示されてきました。例えば、海外の臨床試験「FIELD」では中性脂肪を下げるフィブラート系薬剤を使い、心筋梗塞や脳卒中がなかった2型糖尿病患者での心筋梗塞などの心臓病の発生が減少したと報告されています。と同時に、腎症・網膜症といった糖尿病の合併症も減少しました。これは、フィブラート系薬剤は中性脂肪の代謝分解を活発にし、肝臓で善玉のHDLが作られるのを助ける働きがあると考えられます。そしてリポタンパクなどの代謝の流れを改善して糖尿病患者の動脈硬化を防げると分かりました。ただし、生活習慣を見直さずに単に薬剤だけ治そうとするよりも、生活習慣改善の努力をしながら薬剤を使うことによって治療の効果は高まります。
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メタボリックシンドロームの予防法
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